ヘルペスウイルスの種類
ヘルペスの症状は理解いただけたかと思いますが、いろいろな症状があるのは、ヘルペスウイルスに種類があるからです。大まかに分けるとヘルペスウイルスは1型と2型に分けられます。
ヘルペスウイルス1型は、三叉神経節に入り込みます。だから、その影響は上半身に現れます。
ヘルペスウイルス2型は、腰の当たりにある仙骨神経にはいります。そして下半身でヘルペスの症状を発症させるのです。
つまり口唇ヘルペスは1型が原因で、性器ヘルペスは2型が原因ということが言えます。
そして、妙なことに、ヘルペスウイルス1型にかかった人はヘルペスウイルス2型にもかかりますが、先にヘルペスウイルス2型にかかってしまうと、ヘルペスウイルス1型は感染しないという特徴があります。つまり性器ヘルペスに最初になった人は、口唇ヘルペスにはならないと言う、変わった状況が生まれます。
ただし、ヘルペスウイルス1型は感染しやすいこともあり、思春期までにほとんどの人が感染してしまいます。だから先にヘルペスウイルス2型にかかるという現象は少ないので、この特徴はそれほど優位に働きません。
ただ、ヘルペスウイルス2型については、コンドームを使用することで感染を防ぐことができます。